がんの元凶『がん幹細胞』

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がんの再発・転移の元凶といわれている "がん幹細胞"。

治ったはずのがんがなぜ再び体を蝕むのか?
長年の研究によって『がん幹細胞』という幹細胞が発見されました。
このがん幹細胞こそが、転移・再発を起こさせる原因だといわれています。
そして、がん細胞とはまた違う厄介な特性を持っている事も解明されました。

あまり細胞分裂をしない

抗がん剤が効かない。

放射線も効かない。

三大療法である化学(薬物)療法・放射線療法ではほとんど効果が得られないのです。 そしてその療法が効かない理由が、特性の一つである細胞分裂の少なさだとわかっています。

がん細胞は急激に増殖をします。

がん細胞の速度は、がん化した箇所の細胞で違いますが、 もっともはやいものでは8時間で分裂するのも可能といわれます。 比べてがん幹細胞は最低で数か月に一度の分裂とかなりゆっくりです。

増えないのだからあまり気にしなくていいのではないのだろうかと思いますが、実はその特性が抗がん剤が効かない理由に繋がるのです。

がん幹細胞にはなぜ抗がん剤は効かないのか

その理由は抗がん剤が効くメカニズムにあります。
細胞が分裂するために行う運動を抗がん剤が阻害します。運動ができず、分裂することができなくなった細胞はストレスがたまり死んでしまいます。

ところがほとんど分裂しないがん幹細胞は眠っているのと同じ状態なので運動も行っていません。なので抗がん剤が入ってきて動けなくしても、もともと眠っていて動かないのだからなんの影響もないのです。
これが、がん幹細胞には抗がん剤が効かない理由です。

また、放射線療法に対しても抵抗が強く効果が殆ど得られないそうです。

がん幹細胞はがん細胞とがん幹細胞に分裂

幹細胞は「幹の細胞」樹木に例えていうと幹細胞は幹。幹から枝が伸びて、そして葉っぱができる。 これをがんに例えると、がん幹細胞という幹にがんの組織という枝葉が生える。

増えていくがん細胞は木に例えるなら葉っぱに過ぎず、それが散ったとしても、幹である"がん幹細胞"からまた枝葉が出て再生されてしまいます。

がん幹細胞は細胞分裂の回数を減らして長く寿命を保とうとしている

寛解状態(かんかいじょうたい)病気の症状が一時的、あるいは継続的に軽減した状態。一般的な意味で完治ではないが問題ない程度にまで状態が良くなること

一見がん細胞がいなくなったようにみえても
一部の人にはがん幹細胞が残っていて再発する

がん幹細胞が起きていれば抗がん剤が効く可能性はあります。
とはいえ抗がん剤をずっと投与しているわけにもいきません。

現在様々な治療法が研究されています。
例えばがん幹細胞を叩き起こし、逆に強制的に分裂をさせて抗がん剤をきくようにする方法や、がん幹細胞が生きるために必要なたんぱく質の働きを止め、死滅させる 等

他にも肝臓がんや胃がんなどでの、がん幹細胞の効果的な治療法が次々考え出されているそうです。

がん細胞が減ればいいというだけではなく、腫瘍の大きさの変化だけにこだわらずがんの幹細胞をけすことが非常に重要になるのです。

 

参考:サイエンスZERO シリーズ”がん幹細胞”(1)新発見”がん幹細胞”
再2013年9月14日(土) [Eテレ] 昼0:30~1:00

次回放送予定
シリーズ(2) がん根絶も夢じゃない! がん幹細胞 最新攻略法
2013年9月15日(日) [Eテレ] 夜11:30~12:00   

再2013年9月21日(土) [Eテレ] 昼0:30~1:00

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