胃を除菌して胃がん予防

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胃を除菌して胃がん予防?

日本人が罹るがんでの死亡原因第2位は胃がんです。
23年度では 男性で32785人、女性で 17045人もの日本人が胃がんで亡くなっています。

胃がんや、胃潰瘍などに罹る大きな要因の一つがピロリ菌の仕業といわれています。 名前こそ可愛らしいのですが、その正体はろくでもないものです。

ピロリ菌は一体どのような菌で、身体の中で何をするのでしょうか。

普段私たちが生活を送るなかで、お酒を飲み過ぎたり、食べ過ぎたりしても、粘膜が胃壁を保護しているので、少し傷つく程度で2,3日もすれば治ります。また強いストレスを抱えると、胃の粘液の出が悪くなり、自らの胃酸で壁が傷つきますが、これも数日で修復され、ストレスが和らげば、粘液の出も元通りになります。
本来、胃は新陳代謝が早いので、ちょっとくらいの傷ならば数日で修復してくれるのです。

しかし、ピロリ菌が体内に存在するならば、このようにはいきません。ピロリ菌はずっと胃の中に留まり続け、胃壁の細胞に毒を注入して、細胞を傷つけ壊し、粘膜をうすくしてしまいます。

そして、その粘膜の薄くなった胃壁にアルコール等の刺激物が触れてしまうと、深い傷が入ってしまい修復にも時間がかかります。そして修復できないままそれが繰り返されていくことで、胃がんや胃潰瘍になりやすいというリスクを持つことになるのです。

ピロリ菌を保有している人と、していない人とは胃潰瘍で18倍、胃がんでは100倍のリスクの違いがあるそうです。 

ピロリ菌は日本で約3分の1の人が持っているといわれますが、現代は衛生環境が整っていて、若い世代は感染率が年々下がっています。
しかし中高年の方では40歳代で約70%以上、60歳以上になると、約80%の方が感染されているそうです。 主な感染経路は口移しや、井戸水等から感染すると見られています。感染時期の多くは胃酸の分泌も充分でなく、免疫力が弱い幼児期ぐらいまでに口から感染するようです。

胃の粘膜が薄くなって、傷ができやすくなる状態を”胃の老化”といいます。胃の研究で近年解明されたことが、胃というのは他の臓器と違い本来老化しないということです。 その老化の原因こそがピロリ菌です。そして、そのピロリ菌を取り除くことによって、胃が再び若返るのです。

ピロリ菌の除菌治療が保険適用に

 
2013年2月からピロリ菌を除菌する治療が保険適用になっています。その検査方法は、呼気検査・血液検査・尿,便検査・内視鏡検査のいずれかを行います。

もしピロリ菌が感染していた場合は、抗生物質を一週間飲みます。除菌自体はこれで完了ですが、老化が進んでいる場合は定期的に検査を行います。

"ピロリ菌の除菌を行えば、胃がんや胃潰瘍にならない"とまでにはいきませんが、そのリスクは劇的に下がることが明らかになっているそうです。

とはいえ健康のための運動、減塩や暴飲暴食など食事に気を付ける、ストレスをためない等、基本的なこともやはり守っていきたいと思います。

ちなみに、あの可愛らしい名前の由来は、胃の出口部分に生息しているらせんの形の細菌という意味だそうです。

ヘリコバクター・ピロリ菌

ヘリコ(Helico)=らせん

バクター(bacter)=バクテリア

ピロリ(pylori)=胃幽門部(胃の出口部分)

参考 ためしてガッテン 胃がん予防の切り札

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