においでがんを発見! 尿一滴でがん検査

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虫を使ってがん検査!?

現在九州大学理学部で、においを用いたがん検査の研究が進められています。

検査の名前はn-noseといいます。

この検査では小さな線虫を用います。

がんの検査に虫??? いったいどういう検査なのでしょうか。

がんには独特の匂いがある

がん患者さんの呼吸や尿は独特のにおいを放つそうです。

このにおいは嗅覚数約350個の人間には判別できません。

しかし、嗅覚数を約1200個持つ、犬や線虫には判別できるようです。

 
ただ問題があって、このにおいを用いたがん検査を行うには、犬の場合トレーニングが必要です。 そして、犬の集中力の関係から、一頭の犬が1日に検査できる回数が5回くらい、と検査数にかなり制限があります。

 
ところが、線虫にはトレーニングが必要ありません。

がん細胞の匂いとエサの匂いが似ているので、自分からがんのにおいに引き寄せられていきます。

線虫でのがん検査(n-nose)の流れ

1.患者さんから尿を採取します。

2.採取した尿を十倍に薄めます。

3.シャーレの上の小さな×印の上に、薄めた尿をスポイトで一滴たらします。(念のためもう一カ所にも×印をつけてたらしておきます)

4.培養した1~2mmくらいの線虫を試験管に移します。

5.水と線虫の集団をスポイトで取り出し、先程尿をたらしたシャーレの上に線虫の集団を放ちます。

6.たらされた尿から離れた所に放たれた線虫が、尿の置かれた点に向かって群がってきます。

不思議な事に、線虫はがん患者の尿には群がるのですが、がんではない方の尿は嫌うようです。

がん検査の精度は95.8%

現在、胃がんなどの検査は血液を採取して、CEAと呼ばれる、腫瘍マーカーという数値をみて検査されますが、この検査の精度は約3割くらいです。

ですから、線虫を用いた検査の精度95.8%は驚異的な数字であるといえます。

ステージ0や1くらいの極初期のがんも発見できるようです。

そして、検査費用も、実用化されれば数百円程度と驚くほど低く抑えられます。(これまでの検査では1検体数千円ほど)

 

現在、検査のサンプル数を増やして、精度を高めつつ平行して、どこのがんなのかの判別までできるように研究されています。

まだ実用化はされていませんが、近い未来、痛くなく簡単ながん検査ができるようになるかもしれません。

 

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