がん幹細胞死滅に効果、根治へつながる可能性

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 岡山大大学院医歯薬学総合研究科の藤原俊義教授(消化器外科学)らは、独自開発したウイルス製剤「テロメライシン」に、体内でがん細胞をつくる「がん幹細胞」を効率良く死滅させる効果があることを突き止めた。がんの根治、再発防止につながる成果として注目を集めている。

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この「がん幹細胞」こそが転移・再発を起こさせる原因だといわれています。
そしてがん幹細胞には三大療法である化学(薬物)療法・放射線療法ではほとんど効果が得られないとされていて、その療法が効かない理由が、特性の一つである細胞分裂の少なさだとわかっています。

がん幹細胞にはなぜ抗がん剤は効かないのか、その理由は抗がん剤が効くメカニズムにあります。細胞が分裂するために行う運動を抗がん剤が阻害します。運動ができず、分裂することができなくなった細胞はストレスがたまり死んでしまうそうです。

ところがほとんど分裂しないがん幹細胞は、眠っているのと同じ状態(休眠期)なので運動も行っていません。

抗がん剤が入ってきて動けなくしても、もともと眠っていて動かないのだからなんの影響もありません。これが、がん幹細胞には抗がん剤が効かない理由なのです。

そこで岡山大の藤原教授グループはこの休眠期に着目し、細胞ががん化した時だけ活性化する遺伝子をウイルス製剤「テロメライシン」に組み込んで試験を行い、結果がん細胞が徐々に消えていくことを確認したそうです。

藤原教授は「研究を加速させ、出来るだけ早く臨床応用を実現させたい」と話しています。

●テロメライシンとは
「テロメライシン」は、風邪ウイルスの一種であるアデノウイルスを遺伝子改変し、正常細胞では増殖せず、がん細胞中で特異的に増殖して癌細胞を破壊することができるようにしたウイルス製剤です。「テロメライシン」がヒトのがん細胞に感染すると、一日で10万~100万倍に増え、がん細胞を破壊します。

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