ICUでの攻防

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目を覚ますとICUにいた。

正確に言うとその前に妻と面会して話ているそうだが、全く覚えていない。

手足を動かす位はなんとかできるが、力が入らない 手術後でまだ麻酔もきいているし当然だが口が渇くし息苦しい。

酸素不足にならないように酸素を供給するマスクをしているのだが、かえって息苦しい感じがして外してしまう。看護師から外さない様に何度も言われるのだが、朦朧としているのかつい外してしまっていた。

手術後は水を飲むことはできないが、口が渇いてしょうがないので看護師にたのむと先端がスポンジになっている歯ブラシのような棒に水を含ませて口の中を濡らしてくれた。 これが意外と良く、少し落ち着いた。

徐々に痛みと苦しさが増してきた、いっそ痛みがなくなるまで麻酔で寝かしておいて欲しいと思うがそうもいかないらしい。 術後は出来るだけ動くようにしないと、内臓が癒着したり治りが遅くなったり、体力が落ちたりとで良くないそう。

とはいえ動けないわ痛苦しいわで時間がたたない。

心の中で唸っていると仕切りのカーテンがサッと開いた。隣のベットの人が開けたらしい。60~70代位の男性がこちらをじっと見ていた。

無言でじっと見てくるので薄気味悪かったが、こちらから会釈すると二言三言何か言ってキョロキョロしだした。近くに看護師などスタッフなどいないのを確認していたようで、起き上がるとブチブチッと心電図などの体につないであるコードを引きちぎっていた。

「うわっ、これはやばい」と思い「ちょっと待ってください」と話しかけるが、こっちもあまり声が出ないし、むこうも何かを言っているが意味が分からない。

ついに点滴の針まで抜こうとしだした。どうしようもないのでどうにか手を動かして急いでナースコールのスイッチを押す。すぐに「どうされました」と男性看護師がやってきた。

カーテンで仕切られていて見えにくいのか隣に気づかない。「いやこっちこっち」と出ない声と指差しで伝えると、「あ!駄目ですよ〇〇さん! 針を抜かないで!起き上がらないで下さい!」と止める。

隣の人は「帰る、帰る」と言っていたが看護師に諭されてまた横になった。が、すでに何度も繰り返してるらしく 実際その後も何度かナースコールを押す羽目になった。

結局これが気になって眠れなかった。一時して別の看護師から話しかけられた「眠れませんか?」



・・・・・・・ねむれるわけないでしょ。

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